四章







フォンロンたちは傭兵団が集合しているオアシスから東に2キロほど行ったとこにある小さな森に訪れていた

この森はモロクにある数少ない森林の一つで凶暴な魔物たちの巣窟となっている場所なのだが・・・


「ほぅ」

フォンロンたちの前には殺された魔物の屍が夥しいほど転がっていた

「ん?フォンの旦那か」

倒した魔物に座るようにしていた影がフォンロンを見つけそう呟いた

「おぉ久しぶりだね、アオイ」

「半年ぶり・・・だっけ?」

「あの時の作戦以来だからな、大体そんぐらいだね」

アオイと呼ばれた青年は魔物に突き刺していた剣を片手で抜きながらこちらに歩いてきた

「面子は奥にいるよ、ん?君の仲間かい?」

「ああ、あとで皆に紹介するよ」

「了解、先にいって整列させとく」

「頼む」


それでアオイは頷くと影に溶け込むように先に向かった


「いくよ、皆が待ってる」

「マスター、皆って?」

「俺が昔・・・まだ傭兵団に席を置いていたときの仲間さ」

「へ〜もしかってマスターって偉いの?」

「ん〜「ないない、うちのマスターに限ってそれはない(キッパリ)」    ・゚・(ノД`;)・゚・」

フォンロンは小さくイジケた


皆、それで笑いイジケていたマスターも釣られて笑いだした

「ぎゃははははははは _(__)ノ彡☆ばんばん!」

「笑いすぎじゃ〜(ノ`□´)ノ⌒┻━┻」

まさにギルメン達とマスターによる・・・ゆ・・・・


ゆ・・・・

























『コントだ!!』






「「「「「「「「(o^ー')b」」」」」」」」」」」


全員が親指を立てて笑顔になった



「違う〜。・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。 ウワァーン!!」



フォンロンは思いっきり否定するもスルーされた あぁ。。。哀れ










まぁ \(・_\)ソノハナシハ (/_・)/コッチニオイトイテ





森の奥に進んでいると少し広い場所にでた

その場所は池を取り囲むように木々が生い茂り 池のすぐ隣には一本の巨木が生えていた

見事な巨木だ、恐らく数百年以上の長き時を過ごしてきたのだろう






修正


その巨木の前に黒い影の集団があった

アオイを先頭に全員が直立不動で整列していた

その武器は様々で職も様々 だが武器に一つの紋章が全員分に彫られていた


『傭兵団 ケルベロス ダークス』

その規模・構成は不明 その存在こそ確認されているが公にはあまりにも情報が伝わっていない





「ケルベロスダークネス、総勢83名 一名の欠員もなく集合完了しました」

アオイがそう言い終えるとアオイを含む全員がフォンロンに向けて敬礼した

「ん、フォンロン 復帰した」

「現時刻を持って臨時隊長としての全権限を返却いたします」

「了解した、現時刻を持って隊長として復帰する・・・・・・ただいま、皆」

「おかえりなさい、隊長」

「おかえり〜」

「ヒサー」

「(・∀・)ノィョ-ゥ」

「(▼▼メ)ノ」

「・-y(^。^)ノ」



「へ〜マスターってあの噂の特殊部隊の隊長だったんだね〜人は見かけによらないね〜」

「( ゜゜)( 。。)( ゜゜)( 。。)うんうん」

「ダナ」

「(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)ウンウン」

「ふむ」




「さて、皆・・・紹介しよう 俺の新しい仲間たちだ、仲良くしてやってくれ」

「「「「「「「よろしくお願いします!」」」」」」

お互いが綺麗にお辞儀した

「さて、顔見せも終わったことだし、作戦説明にうつる  アオイ」

「ハッ! 現在砂漠の都市モロクは 魔物の軍勢約150万程の軍隊に攻撃をされている。それに対しモロクに駐留する討伐軍は現在17万ほどがつめている。現在の傭兵団司令部の予測では、モロクはあと最短二日で陥落する」

アオイの言葉に全員、声こそ出さなかったが動揺の色を浮かべた

「それに対し傭兵団は現在、9万5千を召集 あと1時間ほどで集結完了予定です。集結完了から4時間後、全部隊に対し作戦開始の合図が出され全部隊進軍を開始します」

「そこで我らケルベロス部隊は彼らより先行し 敵本隊を叩く 敵本隊の位置だがモロクより南に3キロの地点にて確認されているが定かではない」

「どういうことです?」

兵士の一人が質問してきた

「敵は飛行型の魔物・・・恐らく魔族だろうな」

フォンロンの言葉に全員が畏怖の表情を浮かべた


魔族・・・・一般の魔物より遥かに強く知性の高いモンスター、ただ数が少ないのかあまり発見・遭遇報告はない

「今回の魔族は今までに報告された魔族とは異なり未だ未確認の魔族だ・・・・心して掛かれ」

「は、了解しました」

一息つき町たちのほうを向き口を開いた

「町、君に面子を任せる俺の傍で待機していてくれ、命令は二つ」

「二つ?」

「邪魔な魔物を消せと死ぬな その二つだ」

「わかった」

町の返答に満足したのか・・・・フォンロンはそれ以上言わず全員に向き直った


「全員に告げる、これは厳命だ・・・消して死ぬな、無理なら離脱しろ」

「了解!」

フォンロンの厳命に全員キリっとした表情で敬礼をした
















モロク開放大戦線開始まであと3時間30分















続く