三章











朱狼とフォンロンは握手を交わしたあとテントの中へと入った

「・・・・あれの準備は?」

「・・・・出来てる、皆久々に暴れられるってんで張り切ってるよ」

「・・・・ふ・・・そうか」

「・・・・指揮は任せるよ?」

「わかった、あとで会うよ」

「そうしてくれ、作戦説明に移るがいいか?」

「OK」

フォンロンは頷き更に奥へと案内された

テントの奥には机が置かれており数名の男女がそれを取り囲むようにいた


「よぅお前ら(・∀・)ノ」

フォンロンは見知った顔を見つけ手を振った

「ぉ   フォンロンの旦那」

「フォンロンさん」

「兄貴!」

「弟よ〜!」

「ブラザー!」

「MY ダーリン!(違)」

一部違うのがありますが気になさらず

「ま、感動の再会はどっか置いといて」

「置いとくな( ̄□ ̄;)!!」

朱狼が鮮やかにスルーしようとしたが突っ込みが炸裂!

「まぁまぁ・・・現在、モロク討伐隊はモロク城門を全て封鎖し完全な篭城戦に移っている」

「戦力比は?」

「1対9ってとこだ」

「1対9? 規模は? モロク討伐軍総勢17万 魔物の軍勢150万ほど」

「かなり増えたな・・・」

予想を超えた敵の数にフォンロンはため息をついた

「こっちの戦力は?」

「8万が集結完了してる、9万5千の兵が集まる予定 あと2時間ほどで集結はすべて完了する」

「装備は?」

「すべて対魔法防御や付加装備と武器を揃えている」

「対集団戦闘用兵器は?」

「試作段階の兵器を数種類、数は多くはないが完成度の高いやつを持ってきた」

朱狼がおもむろに立ち上がり後ろのテントの幕を開けるとシートを被せられた物があった これこそが最終兵器と言えるものかもしれない


「ふむ、作戦開始時間は?」

「4時間後を予定、開始合図は特殊矢を打ち上げるからそれを合図に」

「OK、了解した  あとでな」

一通り聞いたフォンロンは手を振りテントを出た
















その頃、フォンロンの仲間たちは



「話合い長いですね〜」

「ですです〜」

お茶を飲みながらのんびりしてた \(--;)ナンデヤネン!



「なぁあんた等」

突然、誰かに言われた

「さっき、俺たちの長を殺り合ってた奴の仲間だろ?」

「そうですけど?」

仲間たちを代表してシェルフェが答える

「あんた等もこの作戦に加わるのか?」

「それはマスター次第です」

「けっ、お前たちみたいなひよっこにうろちょろされたら、あぶなっかしくて敵わないぜ」

それはあきらかな挑発と中傷であった

そのことに彼・・・彼女らは激怒した、自分たちならまだしもフォンロンを馬鹿にしたのだから

「ちょっ・・!   『そこまでにしてもらおうか?ボーイ』 マスター!」

挑発と中傷していた男の後ろにはいつのまにかフォンロンがそいつの首を掴み上げて立っていた

「俺の仲間を中傷してくれるのはいただけないな」

「てめぇ!俺たちに手をだしていいと思ってんのか!!」

男Aは自分の扱いについてフォンロンに文句を言ってきた
それに釣られて男のほかの仲間たちもぞろぞろとフォンロンたちを取り囲んだ

「へっへっへ・・・・簡単には殺さねぇ・・・」

「てめぇは八つ裂きにしてやるぜ!」

「ねーちゃんたちはあとでたっぷりと げへへへ」

汚らしい言葉だ

そこへ


「なにをしている」

重く存在感のある声が聞こえた

「myyahに・・・朱火か」

「久しぶりだな、フォンロン なにか揉め事かい?」

「なに、この馬鹿どもが俺の仲間にちょっかいかけてきたんでな・・・・お仕置きしてるとこさ」

「myyahの兄貴!こいつを殺っちゃってくださいよ」

「・・・・・  !」

myyahが行こうとしたときそれを朱火が手で制した

「俺が行く」

「・・・・・・・」

myyahは頷きその場に留まった

フォンロンが手を離すと男は朱火の元へと駆け寄った

「朱火の旦那!あいつを殺ちゃってくださいよ!」

男が朱火にフォンロンを殺すよう哀願する

「下衆が・・・・・・・・身の程を知れ!」

そう言い朱火は腰から下げていたツーハンドソードを抜き・・・・・・・・男を斬った

「がっ?!  な・・・んで?」

「傭兵団に貴様らのような下衆はいらん」

「ぐっ・・・・・・・」

ドサッっと重い音を立て男は倒れ  絶命した


「すまなかったな、フォンロン」

「部下の教育ぐらいしておけ」

朱火の謝罪にフォンロンはストレートな言葉をはいた

「了解、これからはこいつらのようなやつをいなくなるようするさ」

「頼むぜ?   ほら、行くよ」




そうしてフォンロンは仲間を連れ、傭兵団より去っていった



















つづく